2020年2月25日火曜日

よくある疑問??:橋本病(慢性甲状腺炎)その①

おはようございます。
皆さん、もうすぐ2月も終わりですね。
今月のブログ記事として考えていたものがあったのですが、今日は変更してちょっと真面目に(?)いってみたいと思います(^^)

橋本病(慢性甲状腺炎)について 外来での「あるある」をご紹介します。
みなさん、もし何かの病気で経過観察が必要・お薬が必要となったら、ご自分の病気についてしっかり理解したいですよね?
橋本病(慢性甲状腺炎)は、ちょっと分かりにくく、パッと聞いてすぐに理解できないところがあると思います。私も普段、病気の説明に少し苦労します。
全体像については ホームページを確認してください!
https://www.mipc.jp/hashimoto/


理解しずらい原因のひとつは
橋本病=甲状腺機能低下症 ではないのに
そこがイコールだと思っていらっしゃる方が多いことだと思います。

多分、、、、雑誌などで 橋本病を甲状腺機能低下症として紹介されている場合があるからだと思います。(^^;



  • ・体がむくむ
  • ・さむがりになる
  • ・あまり汗をかかず、皮膚が乾燥している
  • ・髪の毛がうすくなる
  • ・それほど食べないのに体重が増える
  • ・声がかすれる
  • ・便秘
  • ・気力がない
  • ・月経異常
  • ・他覚所見、検査所見として:全身浮腫、心拡大、コレステロールやGOT, GPT上昇
これらは、クリニックホームページに載せた甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンが足りない状態)の症状です。これは、原因が何であれ(橋本病であっても、そうでなくても)甲状腺ホルモンが足りない状態の時に起こる症状です。

ですが、これらを 「橋本病(慢性甲状腺炎)の症状」と思っていらっしゃる方が多いかなあと思います。

ホームページにあるように
橋本病(慢性甲状腺炎)の経過はそれぞれの方で様々なのですが、その中で甲状腺に起こる慢性炎症の経過で徐々に甲状腺組織が”ダメ”になって甲状腺ホルモンを十分に分泌できなくなってしまった場合に甲状腺ホルモンが足りない状態(甲状腺機能低下症)になります。
ですので、橋本病(慢性甲状腺炎)の方でも甲状腺ホルモンの分泌が問題ない方というのは、甲状腺機能は正常であり、上記の症状はきたさないのです。
※甲状腺機能が正常でも起こりうる橋本病(慢性甲状腺炎)の症状としては甲状腺の腫れや違和感があります。


橋本病(慢性甲状腺炎)の患者さんによく
「最近とっても疲れる」
「最近、特に食生活が変わったわけでもないのに体重が増える」
「健康診断でコレステロールが上がってきたと指摘された」
などについて、橋本病(慢性甲状腺炎)のせいかしら??と質問を受けます。

この場合は、それぞれの患者さんの甲状腺ホルモンの状態(正常なのか足りないのか、など)を確認して判断しています。つまり、甲状腺ホルモンの分泌が問題ない(正常値である)場合はあまり関係ないと言えるでしょう。

橋本病(慢性甲状腺炎)の皆さんは 自分の甲状腺ホルモンの状態を把握しましょう!
まだまだ、お話を続けたいですが、続きはまたの機会にします(^^♪



さて、新型コロナウイルス感染症について
状況が読みにくく、きちんとした情報を得るのも大変だったりで不安な気持ちもあると思います。
できる対応はきちんとした上で、みんなが職場だったり地域だったり国だったり世の中だったり全体のことを考えて過ごせたらいいですね。




※3月はクリニックのお休みはありませんが、休診・代診などございます。
ホームページよりご確認ください。


南池袋パークサイドクリニック
ホームページ:http://www.mipc.jp/

私たちは甲状腺・副甲状腺の専門クリニックです

南池袋パークサイドクリニックは、
甲状腺・副甲状腺の病を患う方々に適切な医療を提供し、
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